1.発達障がい者の抱える問題、悩み

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 発達障がい者の方は一様に「生きづらい」と言いますが、その原因には様々なものがあります。その中でも最たるものが定型発達者(=発達障がい者を持っていない一般の方)との間に起こる摩擦です。他にも困難は色々とありますが、ここではこの問題にフォーカスしていきます。

 

 よく「発達障がいの人は空気を読まない」と言われてしまいますが、実際には定型の方が想像もしないほどアンテナを張り巡らして、空気を察しています。ただ、その察した空気を判断するための材料、知識を持っていません。

 

 例えば初対面で「あなたの服が嫌いです」と言われたら何となく嫌な気分がすると思いますが、だからこそ誰かの服が好みでなくても言いませんよね。でも「服が好みでない」と言われるのが嫌だと知らない人は悪気なく言ってしまいます。

 

 これは極端な例でしたが、多かれ少なかれ嫌なことは人によって違います。定型の人はたまたまその大部分が共通しているので「常識」として知っています。そして学校では「自分がされて嫌なことは人にしない、されて嬉しいことはする」と教育を受けてきています。

 もし「自分がされて嫌じゃないこと、もしくは嬉しいこと」が他の人にとって「されたら嫌なこと」だったらどうでしょう?

 「喜んでもらおう」と思って言ったことで相手が泣き出してしまったらパニックになってしまいますね。さらに悪いことに他の多くの人にも「なんてひどいことを言うんだ」と責められてしまうでしょう。他の人にとっても嫌なことなんですから。

 

 つまり、大前提になっている「人は皆同じ」というのが間違っているんです。

 逆に言うと、もしあなたが発達障がい者に嫌な気分にさせられたとしたら、あなたも相手にとっては同じように空気を読まず、嫌な気分にさせているのかもしれません。

 

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