楽器で指が疲れる原因

以下の話は楽器を問わず通用するのですがここではギターを例にとって進めていきます。

ギター等弾いていて合理的な押さえ方をしているつもりが特定の指や押さえ方が異様に疲れてしまうことありますよね。その原因と改善方法をご説明します。

楽器演奏では操作するのは指先でも手や腕の重さを上手に使うのがコツだということは皆さん知っていると思います。

以前に別な記事で書きましたが、テレビのリモコンをそっと置くだけでも弦は押さえられてしまいます。それよりも重い腕であればただ重さを載せることさえできればそれだけで弾けるというわけです。これを覚えておいてください。

つまり指がすべきことはただ弦にもたれかかることです。寄りかかって楽にしていればそれで充分なんです。それでも指が疲れる、それもおそらく握る部分で疲れるということはそこに体重がかかっていないということです。もし十分な重さがかかっていたらそれ以上握らなくてもいいわけですから。

まずはこちらの写真のようにテーブル等の上で人差し指一本で手の重さを支えてみてください。

無理に押し返すのではなくただ手を置くだけ、休めるだけです。

この時人差し指の先には弦を押さえるのに十分な力がかかっています。手の重心は〇で示した辺りになるかと思います。

次にその状態のまま、小指を付けてみてください。小指は重心から遠く離れているため、押し付けようとしてみてもまったく重さが載りません。

この不足分を補うために使われるのが筋力なのですが質量に比べて圧倒的に弱いため、頑張って押しているつもりでも全然足りません。しかも筋力で押せば押すほど手を持ち上げてしまうため手の重さを殺していってしまいます。力を入れれば入れるほど押さえられない現象はこれです。

勘のいい人は一枚目の写真の時点で察しが付いたかもしれませんが重心を移動させてやればターゲットである人差し指と小指の指先に重さをかけてやることができます。

一言でまとめるなら指が届くからと重心移動をせず指単体を動かして押さえてしまうといくら頑張っても押さえられない、ということです。

この横方向の運指はとてもわかりやすいのですが指の長さが変わる縦の運指はわかりづらいので注意が必要です。

右の写真は中指のみで手を支えている様子です。人差し指は浮いています。

この時重さをかけることができるのは青い線で表したラインになります。

踏み台の上に立って片足を上げている状態をイメージしてみてください。

ここで人差し指を伸ばしてしまうとこちらには全く重さがかからないことになります。

先ほどの例で言うなら上げていた片足で立っている踏み台より低い位置の地面に触ろうとするようなものです。そのままではそちらに体重をかけることなどできませんね。

これが解決策になりますが、手の重心を落としてあげることでどちらの指にも重さをかけることができます。

セーハ(バレー)の時に上手く押さえられない指がある、なんてのはこれができていないのが原因のことが多いですね。

踏み台の例でも足だけ伸ばすから重さがかからないのであって、普通は体重移動をするでしょう。

テクニックの話で共通して言えるのは「頑張って何かするのは大抵の場合逆効果」ということですね。ほとんどの動作は楽にできるはずなのだから、「ここキツイなぁ~」と思ったらそこから無理をするのではなく楽をする方法を探すのが人生と楽器のコツです(笑)

弾けないフレーズがあったらこれを一番に疑ってみて

と、煽るようなタイトルで引き付けてしまいすみません。内容は極々当たり前の内容です。

これが弾けません!と言う方の何割かがこの症状なので意外と盲点なのでしょう。

さて、ドレミファソというフレーズを弾くのに最低限必要なことは、ドとレとミとファとソが弾けることです。当たり前ですね。

「ドレミファソが弾けません!」という方に実際弾いてもらうとそもそもドがちゃんと鳴っていないことが案外あります。最初の音なので絶対に出るはずなんですが。

「ドが鳴ってないからちゃんと鳴らしてみて」と伝えてみる。

生徒「ど、ど、ド、ド、ド~」

私「お、出るようになったね。じゃあもう一度ドレミファソ弾いてみて」

今度はレが出ていません。

私「レが鳴ってないよ~」

生徒「れ、れ、レ、レ、レ~、よし大丈夫!」

私「じゃあ今度こそドレミファソを!」

お察しの通り、今度はミが鳴っていません。これをドから始まりソまでやった結果、この生徒さんはドレミファソを弾けるようになるのでした。

何が言いたいかというと、弾けないというフレーズってそもそもちゃんと弾こうとしてないことも多いということです。弾けるようになろうとしてない、というべきか。

「たくさん練習したのに弾けないんです」と言う方もいますが、お分かりの通り繰り返し弾くだけで弾けるようになるとは限らないのでたくさん弾いても弾けない場合は一つ一つが出ているか一度確かめてみてほしいと思います。私の経験上(私自身や見てきた生徒さんなど)、練習したのに上手くならないケースは皆無なのでその場合はそれが本当に練習になっているのかチェックすることが絶対必要です。せっかくの努力が実に結びついていかないのはもったいないですからね・・・。

弾けてるはずなのにリズムがしっくりこない・・・そんな時は

自分ではちゃんと弾けてるはずだしもたつきも感じない、でもなんだかノリがない、しっくりこない。

そんな時に考えてみてほしいことです。

まずリズムとは何か、ですが、これは複雑な議論になってしまうのですが、演奏を聴く人が「ノリがいい、リズムがある」と感じるものの正体は繰り返しやパターンです。

強弱に限らず同じ音型が続くだけでもリズムを感じるはずです。

では同じタイミングで淡々と弾いていけばリズム感が出るかというとそうでもないですよね。上手な人はどんなにメロディを揺らしてもリズミカルに聞こえます。

クラシックギター、ソロギターの曲の中には定期的に表れ、とてもわかりやすい音が入っています。ほぼ各小節に同じタイミングで出てきて、他の音から独立している大事な音。低音です!

メロディなどは音が繋がるよう意識しやすいのですが低音は忘れがちです。ただメロディは前の音から繋いでいくため小節ごとの関連を表すには弱いです。それに比べ低音は今の小節の頭と次の小節の頭を繋いでいくためリズムという意味だと大変強いです。

低音というと単音が独立して出てくる場合を想像しがちですが、例えばCのアルペジオ(ドミソドー)の場合最初のドの音が低音部の役割を果たします。(ドとミソドーを別な声部と考えていいでしょう)

シンプルな曲、ゆったりとした曲でリズムを感じる演奏をする人の低音に着目すると前の小節の音と繋がっていることがわかるはずです。

演奏している側は最も歌い上げたい旋律に集中してしまったりもしますがお客さんは冷静にすべて聞いているため、演奏者の内に鳴っているリズムと実際に客席で聞こえるリズムが乖離してしまいます。

旋律は意識しなくても奏者には必ず聞こえていますのでむしろ低音に集中する癖をつけていきたいところです。クラシック奏者が特にリズムが苦手なのは旋律を歌い上げようとする意気込みが足を引っ張っているところも大きいように思います。クレッシェンドデクレッシェンド、アッチェレなども低音で付けるとスムーズ且つ楽ですので一度試してみてくださいね。

2/29のメール送信について(お詫び)、3月のイベント中止のご案内

先ほどBCCを利用した一斉送信にて3月のイベント中止のご案内を送らせていただいたのですが、

・文字化けしている

・BCCになっているはずの他の方のアドレスが見えている

というご指摘をいただきました。

大変ご迷惑をおかけしました。特にBCCにつきましてはご不便と共にご不快な思いをさせていただいたと思います。

本当に申し訳ございません。

お願いになりますが受信された文字化けしたメールに関しては削除いただくようよろしくお願いいたします。

原因は今のところ不明ですが別なアドレスから再送させていただいたところBCCは表示こそされていないもののやはり文字化けしてしまっているため私のPCの問題かもしれません。

(追記)

再送したものは文字化けしていなかったようです。一度目はGmailからGmailに送信し、送信済みメール・受信メール共に文字化けしていました。

再送はhotmailからGmailを宛先にして行いましたが受信メール(Gmail)は文字化けしていましたがちゃんと表示されているとのご連絡をいただき送信済みメール(hotmail)を確認すると確かに文字化けすることなく表示されていました。

現在のところPCというよりはGmailに原因がありそうですが私自身素人ということもあり当面は下記の通り一斉送信はしないことといたします。

(追記ここまで)

今後につきましては安全な送信方法が確認できるまではメールでのイベントご案内を控えさせていただくつもりです。

申し訳ありませんが今後イベントに関してはFacebook上のご案内又はTwitterの告知、チラシなどでご確認ください。

個別のお問合せがありましたらその都度お答えしますので必要な方にはお手数をおかけしてしまうことになりますがよろしくお願いいたします。

<3月のイベント中止について>

先ほどのメールでご案内していた3月のギター茶会についてですが、

・3/8(日) ギター練習カフェ

・3/21(土) ギター茶会

上記についてはコロナウイルス対策のため中止とさせていただきます。

楽しみにされていた方々には大変申し訳ございませんが何卒ご理解をお願い致します。

3/16(月)のとりやまギター茶会に関しては現在のところ可否を月曜カフェ内で検討しています。

ご迷惑をおかけしますが4月以降またよろしくお願いします。

今回は大変ご迷惑をおかけしました、重ねてお詫び申し上げます。

ご不明な点がございましたらお気軽にご連絡ください。

齋藤修一郎

バタつきの原因はコイツや

独学の方を対象にしていますのでレッスン受けてらっしゃる方は回れ右してご自分の先生のご指示に従ったほうが良いでしょう。

指がバタついてしまうという方多いと思います。そもそもバタつきとはなんぞや?それは指がバタバタ動くこと。

なぜバタついてはいけないのか

指が動くことの何が悪いのかという話にもなりますが、その前にYouTubeででも「ギター 速弾き」とでも検索してみてください。指の動きはほとんどないはず。そう、指は動く必要がありません。

ところが弦を押さえる前は指は空中にありますよね。つまり指は動いてないけど弾くときになったら指板上に移動して弦を押さえているわけです。ここがポイントで、つまり指を動かす以外の移動方法、押弦方法があるわけです。

指を動かさないと弾けないということは本来使うべき方法を使えていないとも言えます。それができているなら本当はバタついたっていいんです!(わざわざバタつかせる必要はないでしょうが)

指を動かしているというのはどういう状態か

指を動かすことで(握力で)弾いている方特有の動作があります。それは「振りかぶり」

大前提として指の力で弾くべきでないというのは指の力が圧倒的に弱く遅いからです。つまり指を振って弾いている人はその不足分を何かで補って弾いています。その一つが「勢い」

言わば助走をつけて指をぶつけていくことで弦に衝撃を与えています。バタバタして見えるのは振り下ろす動作もそうですがむしろ振りかぶる動作が動きを大きく見せています。

ただこれでは音は出てもその後維持するだけの力はありませんのでロングトーンが苦手だったり間が持たなくなってついつい早くなったりしがちですね。

チェック方法

指が今いる場所から振りかぶる(助走をつける)ことなくそのまま楽に弾けるかどうか。

振りかぶる癖がある方だと手を押さえつけてしまうと弾けなくなってしまったりしますね。

プランティング、スラー(ハンマリング・プリング)、アポヤンドなど手を固定できるテクニックは楽をするためのものでもあるのでむしろ弾きづらいという方は一度チェックを。

以下バタつく例OKな例をねずみ男スタイルで紹介しています~

手の使い方で一番多い誤解

たまにはテクニック系記事をば。

私が見てきた中で一番多い誤解、且つ疲れの原因、且つ故障の原因の一つです。

一枚目の写真がニュートラルな状態だとして、私が見てきた中で独学の特にクラシック以外の方に多かったのが弦に重さを載せる時に二枚目のように指を動かすことでした。

実際やってみればわかりますが三枚目の形のほうが圧倒的に強いので、2枚目のこれをやってしまうと強く押さえようとすればするほど指は弱くなりその分を握力で補うことになってしまいます。強く押さえる割には弦に重さがかからないため指先も痛くなります。

独学の方に一言だけアドバイスするとしたら「頑張りすぎないで」と言うのですが、これに限らず多くの動作が正解と反対方向に行っていて頑張れば頑張るほど疲れる、弾けない、それでも熱心な方ほど頑張るから手を壊すという負の連鎖を起こしていくのでむしろ一切頑張らずにでもより綺麗に弾ける方法を探してくれたらなと思います。

4枚目は実際に弦を押さえた時の写真です。手にも指にも力は入っていないし弦にはただ触っているだけなのでいくら弾いても疲れないし寝起きだろうと緊張しようと変わらず弾けるのでお試しあれ~

ちなみに左手と書かず手の使い方と書いたのは実は右も同じだからです、左右別なことできませんからね。